戦争を風化させない

活動情報

 

2015アサン集合

 

観音像に香炉を設置(2024年2月)

 鎮魂神社境内に、昨年大阪岸和田の小野剛賢法主から寄贈された観音像、その設置を地元日系四世ギル・篠原氏と彼のファミリーがアサン海岸を背にした場所に建立しました。今年2月に日本で購入した香炉を観音像の前に新たに加え、塔婆立ても設置しこれでようやく様になりました。香炉はおよそ20キロで大理石、花受けが左右についた立派な物です。塔婆立ては特製コンクリートブロックです。
こういう日本人が関わった遺構は我々の手で責任を取るのが誠意ですがローカルの方が歴史に思い入れがあるようですね。

聖観自在菩薩立像 建立
聖観自在菩薩立像 建立
聖観自在菩薩立像 建立
聖観自在菩薩立像 建立

 

日本軍トーチカ陣地のクリーンアップ情報 (2024年1月)

 ハガニャ湾パセオ球場前に旧日本陸軍が構築したトーチカがあります。
海上に面して銃眼があるのが普通ですが(2つの銃眼の一つは海上に面している)一つは陸上に向けてこしらえてありました。 このトーチカは1944年3月に大挙して上陸した守備軍第31軍(小畑英良司令官)の48旅団(四国)の兵士が構築した、と資料にあります。昨年までトーチカ内は浮浪者が住居とし、周辺は雑木で覆われていて道路からは発見しにくい場所でした。それを隣接する建築会社のオーナーが社員を使ってクリーンアップしていました。オーナーによると「見苦しい事、不良者が屯している事、それに何より歴史的建造物である事、またツーリストが立ち寄れないからすっきりさせたよ」と笑っていました。看板を立てようと持ちかけたところ「全て自費で済ませたいので内容だけ手伝って欲しい」といわれたのでコピーを書きました。当会のロゴも入れました。
こういう日本人が関わった遺構は我々の手で責任を取るのが誠意ですがローカルの方が歴史に思い入れがあるようですね。

日本軍トーチカ陣地
日本軍トーチカ陣地
日本軍トーチカ陣地
日本軍トーチカ陣地
日本軍トーチカ陣地
日本軍トーチカ陣地

 

聖観自在菩薩立像 建立について 2023年9月

2023年(令和五年)9月、大阪岸和田市の高野山真言宗薬師院の住職小野剛賢さんとご一族のご好意でグアムに聖観自在菩薩像が建立されました。聖観自在菩薩像は江戸時代末期の頃の作品で長い間個人が所有していました。
像の背景は戦前日本軍が守備したアサン村の丘陵、米軍が上陸したアサン海岸とフィリピン海が望める風光明媚な場所で、遠くを走るマリンドライブからは神社境内と像が見えます。
この観音像は全長150cm、台座45cmで重さ45kg。およそ2m近くの像で高さ80cmほどの基礎の上に建ちました。像の色彩は青銅色で銅製です。基礎はコンクリートで周囲を大理石で包みました。基礎の足元は溶岩製の砂利でこれだと苔で汚くなりません。
写真でもお分かりのようにとても柔和な表情で繊細で訪問者の心を和ませるでしょう。
建立の製作施工は地元日系3世ギル・篠原さんと彼のファミリーが担当し、「戦争を風化させない会」とアサン村の村長が協力しています。監理責任はグアム政府と会代表の芳賀です。
 戦火に散華された多くの御霊の化身として末長く愛され親しまれることを祈念します。(芳賀)

聖観自在菩薩立像 建立
聖観自在菩薩立像 建立
聖観自在菩薩立像 建立
聖観自在菩薩立像 建立

 

20年ぶりの超大型台風マーワー 2023年5月

 さる令和5年(2023年)5月23日に急襲した20年ぶりの超大型台風マーワーは、主としてグアム北部を直撃し大きな被害を与えて去りました。この大型台風は風台風で、道路の大木が軒並み根こそぎ倒れ道路を塞ぐほどの大きさで、住民は2週間以上もの間、電力と水道が断たれる被害を被りました。
 政府庁舎にあるグアム鎮魂社は境内にある大木が看板、鳥居をなぎ倒し、社殿の屋根が吹き飛ぶほどの大きな損害を受けました。
 グアムの主要な市と村の復興もままならない中で片付けもままならず途方に暮れていたら、鎮魂社賛助会のリーダーであるギル篠原さんの呼びかけで先ず境内の大木を処理し、関係者が集って今後の修復の方法と担当者を決め、早速準備に入りました。結果、アンブロスのフランクJr.さんと彼のスタッフが浄財箱を修復し、看板を立て直し、さらに鳥居の破損部分を篠原ファミリーが修復しペンキ塗りを終えました。現在看板の塗り替え作業と鳥居設置の最終段階にあります。
 これまでグアム鎮魂社の境内は政府の公園局が草刈りなどを担当し、社殿の整備とペンキ塗りは有志によって維持していましたが、今回台風による倒壊は鎮魂社賛助会の仲間を奮い立たせ結束させて見事なまでに立ち直れそうです。こうした地元の人たちの熱意や日本からの篤志家による義援金は改めて「尊い生命を犠牲にした日本兵のみならず米国兵士をご慰霊する気持ちは尊い行為」である事が認識され、関わったすべての人々が実感する事が出来ました。
 このことによって一番救いを感じ、喜んでいるのはご英霊に相違ありません。
 協力して下さった全ての方へ心から感謝とお礼を申し上げます。

 On May 23, 2023, Typhoon Marwar, the first super typhoon in 2023, swept through Guam, mainly hitting the northern part of the island and causing extensive damage. This typhoon was a wind typhoon so large that it uprooted large trees along roads and blocked roads, cutting off power and water for more than two weeks.
 The Guam Requiem Shrine, located in the government building, was severely damaged, with a large tree on the grounds of the shrine knocking down signboards and Torii gates and blowing off the roof of the shrine building.

 When we were at our wit's end with no way to clean up the mess while the major cities and villages in Guam were still in the process of reconstruction, Gil Shinohara, the leader of the Chinkisha supporters' association, called for the removal of a large tree from the temple grounds first, and the people concerned gathered to decide how and who would be in charge of future restoration, and preparations began immediately. As a result, Frank Jr. of Ambrose and his staff restored the donation box, rebuilt the signboard, and the Shinohara family repaired and painted the damaged portion of the Torii gate. The signboard is currently in the final stages of being repainted and the Torii gate installed.

 Until now, the government's Parks & Recreation Department has been in charge of mowing the Guam Requiem Center grounds, and my volunteers have maintained and painted the shrine pavilions. The enthusiasm of the local people and the donations made by Japanese philanthropists once again made all those involved realize that "the feeling of consoling not only the Japanese soldiers who sacrificed their precious lives but also the American soldiers is a noble act.
 I am sure that the people who feel the greatest relief and joy from this are the spirits of the deceased.
I would like to express my heartfelt thanks and appreciation to all those who cooperated in this project.

 

2023年超大型台風マーワー

復元中の看板

2023年超大型台風マーワー

中心のセネター、アマンダ・シェルトン女史がコーディネイト役、その隣がアサン村サラス村長、篠原ファミリーと地元岡さんそして押尾さんが日本から視察に来る

2023年超大型台風マーワー

台風一過の翌日

2023年超大型台風マーワー

台風一過の翌日

2023年超大型台風マーワー
2023年超大型台風マーワー

ジョー篠原が1日作業で大木を伐採した

 

グアム版・日々是好日 2022年5月

神社の周りを少しずつ改良しています。
創建してから早6年になったグアム鎮魂神社、周辺は毎週政府職員が芝刈りをするのでまるで庭園のようですが、祠周囲は毎年ペンキ塗りなどの手入れが必要です。目立つのは祠のアクリル製扉が汚れ、数年前に鍵が壊されて以来賽銭箱を撤去したままでした。そこでコロナ禍の期間を利用して修復することにしました。

賽銭箱では強化ビニール製の賽銭箱を鉄製で枠組みする為に業者を探しました。ようやくHonTai会社 を見つけて工場の主任Rodney Aguonさんに発注したのですが1年近く経っても多忙で納品されません。諦めて賽銭箱を引き取り行ったら既に鉄製の箱を完成していました。驚かそうとしたようです。無償でした。それから風雨に強いペンキを塗り完成したが今度はそれを溶接する技師が見当たりません。困っていると今度はポール・清水さんの会社が取り付けてくれたのです。

ロドニーさんと手製の賽銭箱
グアム鎮魂神社
グアム鎮魂神社
グアム鎮魂神社

 

2022年4月「戦争を風化させない会」大阪会合

2022(令和4)年4月30日兵庫県尼崎でコロナ以来久しぶりに正会友による会合を持ちました。参加者はグアム、神奈川、山口、大阪、奈良など他県から参集し、代表芳賀健介氏、副代表の押尾泰典氏の他(委任を含めて)13名の会友が、芳賀氏の田村弘正氏、ポール・清水氏の訃報の報告から始まり、コロナ禍での会の経緯と新規会則素案および今年の慰霊例祭の進め方などを全員で4時間以上にわたって熱心に話し合いました。会合後は食事会を開き最終電車直前まで皆さん大いに語り合い久しぶりに楽しい時間を持ちました。

「戦争を風化させない会」大阪会合

 

2022年の初詣 2022年1月4日

明けましておめでとうございます。
この1年が皆様にとって実り多き年でありますように心から祈願します。

 2022年の年明けを前に地元邦人の岡さん(アクアアカデミー)と中根さん(ゴーダイブ)と一緒に大晦日の掃除をしました。看板の後ろの大木の下に戦争の遺品(航空機、軽戦車の一部、茶碗に飯盒、砲弾破片にロタ島で日本人が経営していた当時の煉瓦工場のレンガの破片、など興味のない人にはガラクタにしか見えない逸品ばかりです。それと戦没御霊が少しでも郷愁を感じてくれればと願って、日本から持参した石の塊(奈良県橿原市、靖国神社神社、大阪城石垣、鹿児島県の溶岩、長野県とその他の都市)米国はマサチューセッツ州の独立戦争が始まったレキシントンの橋の石垣、カリフォルニア州サンフランシスコのゴールデンゲートの礎石、コネチカット州古都ミスティクの石垣などなど)を供えました。今後来島し神社参拝される方はご面倒でも地元の名物石をご持参しここへお供えください。
また神社の端に立つ古木の中に大阪岸和田市の高野山真言宗薬師院小野剛賢法主が祀った塔婆を備えました。

 さて、令和元年(2022年)のグアムの元旦は快晴で涼しい風がそよぐ小春日和。コロナ禍の余波があるのか町全体が静かに治り行き交う車もほとんどありません。前日に飾った鳥居のしめ縄をくぐって参拝すると気持ちが健やかになります。今年は会が発足し慰霊祭を挙行してちょうど10周年になります。あっという間の10年でした。代が替わっても神社の意義は変わりません。変わらないように、風化させないように心を合わせてご英霊のお気持ちを継承して参りましょう。

 今年も「戦争を風化させない会」をよろしくお願いします。

 

 

正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣

 

正月の初詣 2021年1月2日

2021年明けましておめでとう御座います。
昨年は新型コロナ禍で大騒ぎでしたがこの年はワクチン接種によって次第にコロナの勢いも終息するでしょう。
新鮮で意義深い新年でありますようにお祈り申し上げます。 この正月2日に地元在留邦人と会員が集まり神社に初詣をしました。 コロナ禍も少し落ち着き集会も緩やかになりました。 今年は例祭を予定しています。ご参加ください。

正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣
正月の初詣

 

「グアム鎮魂社」の清掃と慰霊 2020年7月23日

2月半ばからコロナ感染予防のためにグアム政府は知事庁舎、政府関係庁舎の立ち入りを禁止していました。7月21日をもって禁止令を解除し通常通りに庁舎内に入る事が可能になり、早速「グアム鎮魂社」の清掃と慰霊を行いました。禁止令が出ていたにも関わらず園内の芝刈りなどは継続されていて管理がしっかりと行き届いているのがわかります。

「グアム鎮魂社」の清掃と慰霊
「グアム鎮魂社」の清掃と慰霊
「グアム鎮魂社」の清掃と慰霊
「グアム鎮魂社」の清掃と慰霊

 

2019年大阪で会合をおこないました! 2019年10月6日

大阪会合
大阪会合

 

今年の鎮魂祭行事の報告を靖国神社の会報に掲載されました。2019年9月1日

靖国神社の会報はこちら>>


グアム議会の議長から芳賀健介と戦争を風化させない会へ感謝状が届きました。2019年5月8日

感謝状はこちら>>


那覇の航空自衛隊隊員の慰霊 2019年3月8日

 

「グアムで日本を知り英霊を慰霊する旅」2019年1月13日

海軍作戦司令部壕です。数ある洞窟の中でも最大のものです。


陸軍トーチカ跡


2019年 グアムの初詣

2019年 グアムの初詣

 今年は総勢18名で、正月二日に初詣に行きました。
今年のグアム例祭は、7月6日(土曜日) におこないます。


グアム、横井庄一「和」石碑について「グアム鎮魂社について」



グアムでの活動情報

2011年遺骨調査でジャングルで

 「戦争を風化させな会」は、例祭を敢行する以外に、戦跡、虐殺場所に栞看板を立て、自衛隊ならびに、護国神社などの団体の慰霊に協力してきました。本会の目的は従って、慰霊祭をする、戦跡に栞を立てる、戦跡掃除をする、遺骨調査をする、など全てが会の活動内容に入っています。

フェイスブック「戦争を風化させない会」
ブログ「ケン芳賀のブログ」

 

戦跡掃除をする航空自衛隊の隊員たち 2016年

海上自衛隊の慰霊 2016年

 



護国神社、靖国神社合同慰霊祭(アサン上陸海岸にて)2014年2月7日

航空自衛隊との合同慰霊

地元犠牲者を哀悼して看板を立てる

日本での活動

不定期ですが、日本でも会合を開いています。 2016年の情報>