グアム鎮魂社夏季例祭 第十一回 2023年
鎮魂社例祭 第十一回 2023年(令和五年)
2023年(令和五年)9月30日(土曜日)
日米戦没者慰霊祭:於・アデラップ、グアム政府庁舎
聖母観音像開眼法要:同上
第11回グアム鎮魂例祭は、70名を超える日米参加者達と台風一過新装なった鎮魂社の前で盛大ながら厳粛な式典を終えることが出来ました。
式典は靖国神社権宮司村田信昌斎主、小國紘平主典によって執り行われました。ブレッシングは昨年に引き続きマックグロス(Father Tom McGrath, S)神父が行い、また併せて前日には聖母観音像建立に際して開眼供養があり、当日は参加者による除幕式と小野剛賢高野山真言宗薬師院法主による開眼法要が行われました。
式典には日本から衆議院議員自民党の杉田水脈氏、グアム副知事ジョッシュ・テノリオ(Joshua Tenorio)、議会副議長セネターティナ・ムナバーン(Tina R.Muna Barnes)、セネターアマンダ・シェルトン(Amanda L. Shelton)他、メイヤーや台湾経済文化事業の副領事黄氏、所長陳氏、日本国副総領事尾形氏らが駆けつけ、参加者にはマリアナ海戦時に参加していた零戦パイロットの孫東英仁氏、米軍からは海軍、空軍の中佐クラス数名が参加し、サバイバーといわれる戦前産まれのジョセフ・カルボ氏も昨年に引き続いて参加し洋の東西を問わない賑やかな祭典になりました。
取り分けて崇敬賛助会の会長でもあるギル・篠原氏がフィリッピンの療養先から駆けつけたのが印象に残りました。式典復興最大の功労者で、境内の復旧作業で彼の一族は大いに活躍してくれました。お陰で式典に間に合いました。その友誼に感謝しています。
終わりになりましたが、神社再興には靖国神社を始めとした日本の有志や会友からの義援金の支えがあります。皆様の心ある激励に心から感謝します。
式次第から、
御英雄もきっとお喜びでしょう
本日は主催するグアム鎮魂例祭にお集まりいただきありがとうございました。
今年もまた地元賛助会の皆様と日本人有志、そして日本人学校の教諭、靖国神社のご協力で例祭を迎えることができました。今年で11回目となります。
私ども「戦争を風化させない会」は毎年、グアムを中心に太平洋諸島で戦没した御霊の慰霊祭を挙行しております。政治や宗教とは全く関わりを持たず、持ち込まず、ただ戦没者御霊の犠牲的精神を忘れず有志が集まって感謝の気持ちを示すことを専らとしております。
さて、去る5月にグアムを襲った超大型台風によって境内が破壊されたのを見て、私は途方に暮れました。再興するにあたって創建時のようなエネルギーと資金が最早なかったからです。
その気持ちを察して神社賛助会会長を務めるギル篠原氏が入院先のマニラの病院から彼の親族を通じて再建する手助けを申し出てくれました。同時に副会長のフランク清水Jr.氏も同様に協力を申し出てくれました。また日本からは靖国神社をはじめ多くの人達が義援金を申し出てくれました。つまり慰霊祭が挙行出来たのも、この神社復旧に力を貸して下さった皆様の志があって成し遂げられたのであります。取り分けて猛暑の中を毎日交代で作業していた篠原氏のご子息のギル三世、ブライアン、ジョセフ、ジョー、甥のマークには改めて心から感謝申し上げます。汗びっしょりになって作業している姿は忘れられ‘ません。
あれから5ヶ月足らずで再建なった神社は以前より遥かに輝いて見えます。
この輝きはあの時代、祖国を守ろうと犠牲になった英雄達を称える私達の感謝の気持ちの表れです。そしてそれを一番喜んでくれているのは英雄達であります。英雄達が私達に感謝しているのを感じます。
これからも戦争を通じて国と私達の為に生命を懸けた人々がいたことを忘れないように、英雄達の犠牲的精神を忘れず、その志を風化させないように後世へ語り継いで参りましょう。
芳賀健介
戦争を風化させない会代表
グアム鎮魂社崇敬賛助会相談役
Our heroes are pleased.
Thank you very much for joining us today for the Guam Requiem Ceremony that we are hosting.This year, as in the past, we were able to hold the annual festival with the cooperation of local support groups, Japanese volunteers, teachers of the Japanese school, and Yasukuni Shrine. This year will be the 11th time.
Every year, we, "Let's not the war fade away", hold a memorial service for the war dead
in the Pacific Islands, mainly Guam. We have nothing to do with politics or religion, and our sole purpose is to remember the sacrificial spirit of the war dead and to show our gratitude for their sacrifice.
Now, when I saw that the shrine was destroyed by a super typhoon that hit Guam last May, I was at a loss. The reason is that the energy and funds to rebuild were no longer available at the time of the founding of the temple.
Mr. Gil Shinohara, who serves as president of the Shrine's Supporting Committee, sensed this sentiment and offered to help us rebuild using his relatives from a hospital in Manila. At the same time, the vice president, Mr. Frank Shimizu Jr. offered to help as well. Many people from Japan, including the Yasukuni Shrine, offered to donate money. The reconstruction of the shrine was made possible through the efforts of all those who lent their
support. I would especially like to thank Mr. Shinohara's son Gil III, Brian, Joseph, Joe, and his nephew Mark, and the others who worked every day in the intense heat.
Now, Less than five months later, the rebuilt shrine looks much brighter than before.
This radiance is an expression of our gratitude to the heroes who sacrificed their lives to protect our country in that era. And it is the heroes who are most grateful. I feel that
they are grateful to us.
Let us not forget that there were people who risked their lives for their country and for us through the war, and let us not forget the sacrificial spirit of these heroes and pass their aspirations on to future generations so that they will not fade away.
Si Yu'os Ma'åse
Ken Haga
Representative of the Association to Keep the War from Fading Away
Advisor, Guam Requiem Society
日米戦没者慰霊祭:於・アデラップ、グアム政府知事庁舎公園(アサン村)