戦争を風化させない

過去の慰霊祭 第一回 2013年

 

お祈り

2013年(平成25年)7月1日 
日米戦没者慰霊祭:於・アサン展望台(アサン村)
地元民犠牲者慰霊祭:於・マンガン山(ジョニャ村)ティンタ(メリッソ村)

解説:靖國神社神職斎主村田信昌禰宜、祭員三井慶倫主典祭祀の元「戦争を風化させない会」と「公益財団法人太平洋戦没者慰霊協会」が合同で行った慰霊祭。元国務大臣、政調会長の元国務大臣高市早苗議員と山本拓議員、歌手の長沢純氏、梅若流角当行雄、直隆氏の能仕舞のほか地元から副知事のレイ・テノリオ氏とグアム議会議長B.J.クルーツ氏らが参加。初日は地元民慰霊祭2箇所を訪問、翌日は猛暑ながら風が涼しい展望台で祭典を挙行する。白鳩を放鳩する。

YouTube 2013 グアム慰霊祭 グアム島慰霊祭・法要実施記録(by Guam PDN) http://pwma.o.oo7.jp/ireisai/guamireisai.html

 

日米戦没者慰霊祭:於・アサン海岸(アサン村)

 

地元民犠牲者慰霊祭:於・マンガン山(ジョニャ村)ティンタ(メリッソ村)

 

 

安倍総理大臣の言葉

 はじめに、2年前わが国の東北地方で史上最悪の大震災、大津波が起り未曾有の被害を出しましたが、そのおりグアム島の皆さんから7000万円近くの支援金と、さらにグアム大学学生有志からも浄財を頂きました。それによって多くの被災者達は金銭面のみならず、精神面に於いても救われました。あらためて国民を代表して皆様に感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 さて、本日ここグアムの地で、前の大戦でお亡くなりになられた日米両国の戦没者、戦火の中で犠牲になられた島民の御霊の御慰霊ができることに深い意義と安堵を感じております。わが国は前の大戦によってグアムの人たちに多大なご迷惑をおかけし少なからぬ犠牲をもたらしましたし、またわが国民も米国民も同様に深く傷つきました。もう二度とあのような悲惨な戦争をしてはなりません。そのことを大戦で亡くなられた多くの御霊にお誓い申し上げます。
 わが国とグアムは互いに太平洋に接し、すでに68年という長きに渡った同盟国であり、19世紀半ばには日本史上初めて42人の移民がグアムに移住した歴史がある昔からの友人です。また近くは米海兵隊が沖縄からグアムに移転してくるという正に今や歴史の転換期を迎えております。このように強い絆で結ばれた我々ですから、これからも日米両国とグアム島民が心を一つにし、助け合い、協調しあって困難を乗り越え、子々孫々にまで友好関係を続けて参りましょう、私はその為の努力を惜しみません。
 グアムが益々発展し、ミクロネシア諸国のリーダーであり続けることを心から希望します。   

日本国総理大臣  安倍晋三

 Message of Prime Minister Abe for the Memorial Service to Console the Spirit of all who Perished during the Pacific War.

      This year marks the 72st year since the end of the battles in the western Pacific island centering Guam. There was a fierce battle on Guam between the U.S. and Japanese forces, causing several thousands of soldiers to die in total.
Furthermore, what we must not forget is that a number of Guamanians, living peacefully with love to the beautiful homeland, fell victim to the war.
On this occasion, I would like to extend my prayer for souls of all the victims of the war and good health of the bereaved families. We should never repeat such a tragic era again. Here I solemnly make a pledge that Japan will contribute to building world peace.
The more I know that Japanese descents cooperated with Guamanians before and during the war, the more I think it necessary for the Japanese to further promote understanding of and cooperation with Guamanians. We must set the goal of elevating our ties onto the higher stage building upon the tragedy of the war by learning and growing together.
I would like to conclude my message by extending once again my solemn prayer for the souls of the victims of the war and best wishes for happiness of the people present as well as further development of Guam.
                                                                                                                                                         

 Shinzo Abe
(第一回地元民犠牲者慰霊祭にて)

 

 私は戦争を風化させない会代表としてコメントしました。

 この度の慰霊祭は大東亜戦争で犠牲になられたご英霊の、その尊い犠牲的精神に尊崇の念と感謝の気持ちを表し、御霊の自己犠牲の真意を風化させないことを御霊に約束する意味も含まれています。また戦火の巻き添えにした地元民に対して反省と哀悼を示す真摯な気持ちを戦争を知らない世代に継承していくことにあります。  この式典を挙行するにあたって要職にある現職国会議員や前国会議員の方々が参集され、薬師院法主の法要、靖国神社神職の祭祀によって英霊とローカル犠牲者の御霊を慰める事ができることに深い喜びを感じております。  式典を挙行するにあたって日本人学校の教諭とローカルスタッフによる設営、アサン、ピティ、ジョニャ村の各村長とそのスタッフによる協力、物心両面でR.H.P.KEN MAICRONESIA, INCの今村哲郎社長、それにグアム銀行、グアム政府観光局、ラムラムツアーズ日吉淳社長、AMMBROSポール・シミズ副社長、オンワードビーチリゾート坂根亮吉社長等々皆様の多大なるご協力があって始めて心をこめた慰霊祭を挙行することができます。ここに改めて一同を代表して心から感謝すると同時にお礼を申し上げます。                                              

   代表 芳賀建介
(第一回地元民犠牲者慰霊祭にて)